マスク不織布の洗い方は?ファンデーションも中性洗剤で落ちた!

コロナウイルスや花粉症対策でマスクが必要であるのに、なかなか手に入りにくくなっています。

マスク不足の影響でマスクの品薄状態が続いていますね。店頭に不織布の使い捨てマスクが入荷してもすぐに売り切れてしまっています。

不織布の使い捨てマスクが手に入りにくい状況が長く続いているため、不織布の使い捨てマスクを洗って再利用する人が増えているようです。

不織布の使い捨てマスクは洗えるのでしょうか?

手に入らないことには、あるものを再利用するしかないということで、使い捨て不織布マスクを洗って再利用する方法を調べてみました。

洗い方は手洗い?洗濯機はOKなの?そして洗剤は中性洗剤?どのような洗剤を使うのでしょうか?

多くの方が疑問に思っている情報を調べてお伝えしようと思います。

もくじ

使い捨てマスク・不織布とは?

「不織布」とは、文字通り「織っていない布」のことだそうです。

繊維あるいは糸などを織ったりせずに、繊維を接着させたり絡み合わせた薄いシート状の布のことをいいます。

不織布タイプのマスクは、複数の原料を組み合わせることで、厚みや空隙を自由に調整できるのが特徴です。

値段が安く、使い切りを前提にしたものが中心になります。

「不織布」とはよく明記されていますが、何と読むのかわかりませんでした。

「ふしょくふ」と読みます!

不織布マスクは、今や毎日の生活の必需品になっていますね。

使い捨てマスク・不織布を洗える中性洗剤とは?

不織布の使い捨てマスクを中性洗剤で洗うと、ウイルスの膜を壊すのでマスクに付いたウイルスを除去するのに効果があるようです。

しかし一口に中性洗剤と言っても、どの洗剤が中性洗剤なのか、またどの中性洗剤で洗えばいいのかという疑問が出てきますよね。

そこで、不織布の使い捨てマスクを洗う場合、どの中性洗剤を使えばいいのかご紹介します。

「中性洗剤」と検索すると、家庭の中で使う洗剤の種類にはかなり中性洗剤が使われていて驚きました。

台所用、洗濯用、床や食卓などに使うリビング用、お風呂用、トイレ用…様々な中性洗剤がありますね。

この中で不織布の使い捨てマスクに使用するとすれば、やはり台所用か洗濯用の中性洗剤ではないでしょうか。

お風呂用やトイレ用の中性洗剤は、不織布の使い捨てマスクに使うにはちょっと違いますよね。

洗濯用の洗剤や台所用の洗剤には、中性洗剤の他に、弱アルカリ性洗剤や弱酸性洗剤があります。

中性洗剤かどうかを確かめるには、成分表示などが書いてあるところの「液性」という項目を確認すると「中性・弱アルカリ性・弱酸性」と表示してあります。

再利用される場合はあくまでも咳エチケット・濃厚な接触感染や鼻口に直接触れる頻度を少なくする為であって、ウイルスを防御できるものでは無いという事だということです。

使い捨てマスク・不織布を中性洗剤での洗い方

不織布の使い捨てマスクの洗い方はどんな方法があるのでしょうか。

使い捨てのマスクですから、再利用というのはおすすめしていないようですが、どうしても再利用したい場合の洗い方というのがありました。

その方法とは、「中性洗剤で押し洗いをすること。もみ洗いは×」とのことです。

そして「十分なすすぎをすること。」ということでした。

熱に弱い材料が使われているマスクもあることから、型くずれを軽減するために乾燥機は使えないとのことことです。

型崩れした場合のアイロンがけも、当て布をして十分気を付けることが大事なようです。

なので、陰干しして十分に乾燥させなくてはいけません。

不織布の使い捨てマスクを洗ってみたという方の意見には、意外と洗えたという意見が多くありました。

しかも手洗いだけでなく、洗濯機で洗っているという方もいらして、使い捨てにしては丈夫にできているなといった印象です。

しかし、洗濯機で不織布の使い捨てマスクを洗うにはいくつか注意する必要があるようです。

●洗濯機で洗って脱水をすると不織布の使い捨てマスクに余計なシワが付いた

●洗濯機の中で集塵したせいか、ハウスダストのアレルギー症状が出た

●洗濯機で洗ったら柔軟剤や洗濯洗剤の香りがマスクに移ってしまい香りが耐えられない

などということです。

洗濯機で洗う時にこのようなことが起きないように、不織布の使い捨てマスクをネットに入れて洗ったり、香りの少ない洗剤を使うといったことに気をつけることが必要のようですね。

使い捨てマスク・不織布の干し方は?

使い捨ての不織布マスクを丁寧に洗った後は、乾燥させるために陰干しするのがベストのようですね。

①タオルやキッチンペーパーで挟んでマスクの水気をよーく切ります。
②マスクの形もくずれたりよれたりしていないか確認をして、かるくしわを伸ばして形を整えて干します。
③室内の風通しのいい場所で、洗ったマスクを干しておくとのこと。

外に干すと花粉がつくので、室内がよさそうですね。

ちなみに、タオルで水気を切った時点で、マスクはほとんど乾いていたので、乾かす時間はそんなにかかりません。すぐに乾いて使えるようです。

使い捨てマスク・不織布はファンデーションも落ちる?

化粧品の汚れって頑固だし、完全には落ちなさそうですよね。

いろいろ調べてみると、半信半疑で洗ってみたという情報がたくさんありました。

まず洗面器にぬるま湯をはって、ほんの少量の中性洗剤を入れます。

そしてその中で、汚れたマスクをやさしく押し洗いすると、なんとすぐにファンデーションの汚れが落ちて、マスクがまっ白になりました。

赤い口紅がついている部分も、ファンデーションで汚れてしまった部分も、軽くこするとほとんど落ちてしまいました。

ここまでかかる時間は数分。軽くこすってもが破れるようなことはありませんでした。マスクは新品のように白くなるということです。

その後、丁寧にすすぎをくり返して、タオルやキッチンペーパーで挟んでマスクの水気を切ります。

マスクの形もくずれたりよれたりもありません。洗剤の汚れを落とす力の強さと、マスクの丈夫さに思わず感心してしまいますよね。

使い捨てマスク・不織布は何回くらい繰り返し使える?

不織布の使い捨てマスクを洗濯機で洗うよりも、手洗いのほうが優しく洗えるので繰り返し使える頻度は上がるようです。

しかし、やはり不織布の使い捨てマスクは基本的に1回の使用で捨てるものとして作られているので、使い捨てマスクを洗うことによって抗菌作用やウイルス対策の機能はなくなっていくとのことです。

数回2~3回洗っても形がキープされているので、使えないことはないといったところでしょうか。

マスクがないので仕方ないですよね。ないよりましなので、数回洗って使っておられる方も多いようです。

「使い捨てマスク不織布を洗う」専門家の意見

4・19日付のスポーツ報知に使い捨てマスクを洗って使うことに対して、専門家の意見が掲載されていましたので、ご紹介したいと思います。

全国的なマスク不足の中、政府から全世帯に布マスク2枚が順次郵送され始めた。通称・アベノマスクは「何度も洗える」というメリットの一方、「効果が薄い」「洗うと縮む」などの声もある。いまや入手困難となっている市販の不織布マスクは1回きりで捨ててしまうしかないのか。手作りする人も増える中、マスク事情を追った。

感染者の多い東京・港区、世田谷区から届き始めたアベノマスクは、不織布のものより繊維の隙間が大きく、効力が薄いとの指摘も専門家から出ている。製紙会社で約30年、不織布の研究に携わり、技術士(繊維部門)の国家資格を持つ奥恭行氏(58)は「使い捨てマスクなので洗えば当然、初期性能は落ちますが、不織布マスクは洗濯して使い回せる」と話す。

洗濯のポイントは「優しく洗う」こと。奥氏は「不織布を破壊するような強い力でなければ、手洗い(毛糸のセーターのもみ洗い)できます。洗濯機は言語道断です」。三次元的に縫われる布に比べ、不織布は二次元的に繊維が並んでおり衝撃に弱いという。

洗剤は除菌作用のあるものを使うのがおすすめ。洗濯後は、つるして乾燥させれば10回は使えるという。この洗濯法は「アベノマスク」にも有効で、「布なら100回は洗える。飛沫(ひまつ)を防ぐだけならガーゼマスクで十分。不織布マスクは毛羽立ち気味になるが、布はなりにくい」と布マスクの有用性も説明した。

不織布マスクは3層素材が主流で、中央の細繊維が帯電しウイルスを捕集する。奥氏は「この効果は水、特に洗剤やアルコールに接することで効果が減少するので初期性能を保証できない」とした。奥氏の実験では、新品で90%以上の捕集効率をうたうマスクを洗濯すると、効率は70%に落ちたが「70%より効率は低下はしなかった。一方で布マスクの捕集効率は20~40%。対ウイルス効果を重視するなら、洗った不織布マスクの方がベターかもしれない」と話した。(増田 寛)

❝不織布マスクは3層素材が主流で、中央の細繊維が帯電しウイルスを捕集する❞

とありますが、使い捨てのマスクにそんな凄い機能が含まれているとは知りませんでした。

外出時のマスクは、花粉を吸いこまないようにするため。もしくは風邪を引いた時などに菌などを取り込まないよう自己防衛のためと思っていました。

しかし、今回のコロナウィルス禍により、ガーゼや不織布マスクではインフルエンザやコロナウィルスを防げない。何より、

「自身の飛沫により他人への感染を防ぐもの」

といった目的であることが浸透しつつあると思います。「マナーとしてできるだけマスクを着用できたらいいな」と改めて思いました。

「使い捨てマスク・不織布・中性洗剤での洗い方は? ファンデーションも!」のまとめ

洗ったマスクの実際に使ってみた感想を調べて、自分でも試してみましたが、乾燥させたあとのマスクの見た目はまるで新品のようです。

言われなければ使用済みとはわからないレベルになるとべた褒めの方もいらっしゃいましたし、私自身も実感しています。

気になる使用感も、ゴムが伸びたり、不快な匂いがしたりすることもなく使えたという意見が多かったです。

また、何度かマスクを洗って実験してみたのですが、洗うときにもみ洗いすると、マスクの繊維が毛羽立って、鼻がムズムズしてしまうそうなので、洗うときにゴシゴシするのは避けたほうがよさそうですね。

全国マスク工業会が公開した「マスクの再利用について」という指針によると、不織布でできた使い捨てマスクは「洗うと機能が落ちるのでおすすめできません」とのことでした。

やむを得ない事情で不織布マスクを洗う場合は、中性洗剤で押し洗いし、十分すすいでから自然乾燥させましょう(塩素系漂白剤の使用やもみ洗いはNG)、とのことです。

とはいえ、これはあくまでも応急処置ですので、汚れは落ちるにせよ、使い捨てマスクは本来「再利用」を想定したものではないという点には留意が必要だと思います。

1日も早く、マスク不足が解消されることを願うばかりです。

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